① ホームページを作っても集客できない理由
〜小規模事業者が失敗しやすいポイント〜
「ホームページを作った=集客できる」と思っていませんか?
実は「集客できないホームページ」には共通した原因があります。
本記事では
- なぜ集客できないのか
- よくある失敗
- 最初に見直すべきポイント
を専門用語を使わずに解説します。
👉 「作り直す前に、まず原因を知りたい方へ」
1 そもそも「ホームページ=集客」ではない
ホームページは“置いただけ”では見られない
ホームページは、作っただけでは自動的に人が集まるものではありません。
検索されたり、何かのきっかけで見つけてもらって、はじめて「存在している」と言えます。
検索されなければ、どんなにきれいに作られていても、
インターネットの中では存在していないのと同じ状態です。
これは、
チラシを一切配らずにお店をオープンしているようなもの。
お店は確かにそこにある。
商品やサービスも用意している。
でも、場所を知られる仕組みがなければ、
お客さんがたどり着くことはありません。
ホームページも同じで、
「見つけてもらうための仕組み」がなければ、
誰にも見られないまま時間だけが過ぎてしまいます。
SNSや紹介とホームページの役割の違い
ホームページは「最後に判断される場所」
SNSや知人からの紹介は、お店や会社を「知るきっかけ」になるものです。
投稿を見て気になったり、「ここ良かったよ」と名前を聞いたりして、興味を持つところまでは一気に進みます。
でも、そのあと多くの人が必ずする行動があります。
それが、ホームページを確認することです。
本当に大丈夫そうか。
どんな会社なのか。
自分の依頼内容に合っているか。
そうしたことを、落ち着いて確認するために見るのがホームページ。
だからホームページは、
勢いで見る場所ではなく、最後に判断する場所です。
価格やサービス内容を比べたり、実績や考え方を読んだりして、「ここなら問い合わせしてもいい」と納得するための存在。
SNSや紹介が入口だとしたら、ホームページは信頼を固めて、行動を決める場所。
この役割を理解せずに作ってしまうと、人は来ているのに、なぜか問い合わせだけが増えない
――そんな状態になってしまいます。
2 集客できないホームページに共通する5つの理由
理由① 誰に向けたサイトかが曖昧
「誰でもOK」は誰にも刺さらない
「どんな人でも歓迎します」
一見すると間口が広くて良さそうに見えますが、
実はこれが、集客できないホームページに一番多い原因です。
ホームページを見た人は、
「これは自分のためのサイトか?」を無意識に判断しています。
地域、業種、会社の規模、依頼内容。
それらがはっきり書かれていないと、
「自分に合っているのか分からない」と感じ、そのまま離れてしまいます。
誰に向けたサイトなのかを明確にすることは、間口を狭めることではありません。
必要としている人に、きちんと届くようにすることです。
理由② 検索される言葉が入っていない
会社目線の言葉ばかりになっている
ホームページには、
会社として大切にしている言葉や表現が並びがちです。
しかし、検索しているのはお客様。
お客様は、
「自分の悩みを解決できそうな言葉」で検索しています。
会社側の言葉と、
お客様が実際に使う検索語がズレていると、
そもそも検索結果に表示されません。
良いサービスを提供していても、
使っている言葉が違うだけで、見つけてもらえない
――これはとてももったいない状態です。
理由③ 強み・違いが伝わらない
「どこに頼んでも同じ」に見えてしまう
サービス内容は書いてある。
でも、他社との違いが分からない。
この状態では、
ホームページを見た人は比較ができません。
なぜこの会社なのか。
どんな実績があるのか。
どんな考え方で仕事をしているのか。
それが書かれていないと、
「よく分からないから、他も見てみよう」となってしまいます。
強みとは、
特別な実績や派手なアピールでなくても構いません。
選ばれる理由を言葉にしていないことが、
機会損失につながっているケースはとても多いです。
理由④ 導線が不親切
問い合わせまでの道が分かりにくい
ホームページを見て、
「ちょっと相談してみようかな」と思った瞬間に、
次に何をすればいいか分からない。
これも、よくある原因です。
問い合わせボタンが目立たない。
どこにあるのか分からない。
スマホで見ると押しにくい。
せっかく興味を持ってもらっても、
行動しにくいだけで、問い合わせは起きません。
導線は、デザインではなく「親切さ」。
迷わせないことが、集客には欠かせません。
理由⑤ 作って終わりで更新されていない
情報が古い=不安につながる
ホームページが何年も更新されていないと、
見た人は無意識に不安を感じます。
「今もちゃんと営業しているのかな」
「情報が古いけど大丈夫だろうか」
そして、Googleも同じように見ています。
更新が止まったサイトは、
評価されにくくなっていきます。
頻繁な更新は必要ありません。
大切なのは、
今も動いているサイトだと伝わること。
作って終わりではなく、
少しずつ育てていく前提で考えることが、
集客できるホームページへの第一歩です。
3「デザインは綺麗なのに集客できない」本当の理由
見た目と成果は別物
デザイン=目的達成ではない
ホームページが集客できない理由として、
よく聞くのが
「デザインは綺麗なんですけどね」という言葉です。
確かに、見た目が整っていることは大切です。
第一印象が良いことも、信頼につながります。
でも、デザインが綺麗だからといって、
集客できるとは限りません。
ホームページの目的は、
「かっこよく見せること」ではなく、
読んだ人に内容を理解してもらい、行動してもらうこと。
見た目と成果は、イコールではないのです。
読まれる・理解される設計が重要
集客できるホームページには、
必ず「読まれる流れ」があります。
どこから読み始めて、
何を理解し、
どのタイミングで次の行動に進むのか。
この流れが設計されていないと、
どんなに綺麗なデザインでも、
内容が頭に入ってきません。
文字が小さすぎたり、
情報が散らばっていたりすると、
人は途中で読むのをやめてしまいます。
大切なのは、
デザインより先に「伝え方」が考えられていることです。
制作会社と目的がズレているケース
「かっこいいサイト」がゴールになっている
ホームページ制作でよくあるのが、
制作会社と発注側の目的が、
いつの間にかズレてしまうケースです。
「おしゃれにしたい」
「今っぽいデザインにしたい」
という要望が強くなりすぎて、
いつの間にか
「かっこいいサイトを作ること」自体がゴールになってしまう。
その結果、
誰に向けて
何を伝えて
どう行動してもらうか
という集客設計が、最初から入っていないまま完成してしまいます。
これは、どちらが悪いという話ではありません。
最初に「何のためのホームページか」を共有できていないだけ。
集客を目的にするなら、
デザインはゴールではなく、
目的を達成するための手段である必要があります。
4 まず見直すべき3つのポイント
① トップページで何屋か一瞬で伝わるか
トップページを開いたとき、
3秒で「何をしている会社か」分かるでしょうか。
業種、提供しているサービス、対応エリア。
これらがすぐに伝わらないと、
人は読む前に離れてしまいます。
「デザインはいいけど、何の会社か分からない」
――これは、集客できないホームページでとても多い状態です。
トップページは、
名刺代わりではなく案内板。
まずは「ここは何屋か」が一瞬で伝わることが大切です。
② お客様目線の言葉になっているか
ホームページの文章は、
知らず知らずのうちに
会社側の言葉ばかりになりがちです。
専門用語が多すぎたり、
業界の人にしか分からない表現になっていないでしょうか。
お客様が知りたいのは、
「自分の悩みを解決してくれるかどうか」。
難しい言葉より、
自分が検索しそうな言葉、
自分が使いそうな言葉で書かれているか。
お客様の立場で読み返してみることが、
集客改善の大きなヒントになります。
③ 問い合わせまで迷わず進めるか
内容を読んで、
「ちょっと相談してみようかな」と思ったとき、
次の行動がすぐに分かるでしょうか。
問い合わせボタンは見つけやすいか。
スマホでも押しやすいか。
どんな問い合わせができるのか、想像できるか。
少しでも迷う要素があると、
人はその場で行動を止めてしまいます。
問い合わせまでの流れは、
営業ではなく“案内”。
迷わせないことが、成果につながります。
👉 この3つだけでも、反応が変わるケースは多いです。
多くの方が「改善したい」と感じている部分は、
実はホームページの設計そのものです。
5 それでも集客できない場合に考えるべきこと
SEOは「段階」がある
いきなり成果は出ない
SEOは、やればすぐに結果が出るものではありません。
広告のように、今日出して明日反応が出る仕組みではないからです。
多くの場合、
「何もしていない」か
「順番が違っている」だけ。
SEOには、大きく分けて段階があります。
- 基本整備:
検索エンジンに正しく認識される状態を作る - 設計:
誰に、何を、どのページで伝えるかを整理する - 運用:
必要な情報を少しずつ積み重ねていく
この順番を飛ばしてしまうと、
どれだけ頑張っても成果につながりにくくなります。
「いきなり成果が出ない」のは、
失敗ではなく、途中段階にいるだけのことも多いのです。
- いきなり成果は出ない
- 基本整備 → 設計 → 運用 の順番
ホームページの役割を正しく設定する
集客できない原因として、
ホームページにすべてを期待しすぎているケースもあります。
ホームページの役割は、1つである必要はありません。
でも、何を一番の目的にするかは決めておく必要があります。
- 今すぐ集客したいのか
- まずは信頼をつくりたいのか
- 営業をサポートする資料として使いたいのか
目的がはっきりしていないと、
文章も構成も中途半端になってしまいます。
例えば、
「今すぐ集客」が目的なら、
問い合わせまでの導線を最優先に考える必要があります。
「信頼づくり」が目的なら、
実績や考え方、専門性を伝える内容が重要になります。
「営業サポート」なら、
対面や紹介の後に見てもらう前提で、
安心材料を丁寧に揃えることが効果的です。
ホームページは、
目的に応じて役割を持たせるもの。
役割を整理することで、
何をすべきかが自然と見えてきます。
まとめ
ホームページが集客できないのは、
決して珍しいことではありません。
多くの場合、
「うまく作れていない」のではなく、
どう使うか、何のために作るかが整理されていないだけです。
原因は、デザインや技術といった
「作り方」そのものではなく、
その前にある「考え方」にあります。
誰に向けて、
何を伝え、
どんな行動につなげたいのか。
この視点を持つだけで、
ホームページの役割は大きく変わります。
次回は
👉 「②SEOとは何をしているのか」 を解説します
